家族が中国の監獄にいる方へ

中国の刑務所にいる家族へ手紙を送る方法

中国の監獄(刑務所)・看守所に収容されている方へ、日本から手紙を出すための実務ガイドです。宛名の書き方、書いてよい内容、同封できないもの、届くまでの流れを一ページにまとめました。

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法律で認められています

中国《監獄法》第47条により、受刑者は手紙のやり取りができます。

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すべての手紙が検査されます

双方の手紙が監獄の検査を受けます。内容によっては交付されません。

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宛名は中国語で書きます

氏名は「入監通知書」に書かれた簡体字をそのまま写してください。

2026年10月時点の法令・公開情報に基づく

目次
  1. 1まず確認する:監獄か、看守所か
  2. 2法律上の根拠
  3. 3宛名の書き方
  4. 4書いていい内容・いけない内容
  5. 5同封してはいけないもの
  6. 6届くまでの流れと日数
  7. 7手紙以外にできること
  8. 8日本語話者が間違えやすい点
  9. 9そのまま使える中国語テンプレート
  10. 10よくある質問
  11. 11手紙の代筆・代理発送と代行受取
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STEP 1

まず確認する:監獄か、看守所か

手紙の出し方は、収容されている施設の種類で変わります。お手元の通知書で確認してください。

判決確定後

監獄(刑務所)

刑が確定して服役している施設です。手紙は検査を受けたうえで本人に渡され、比較的スムーズに届きます。

判決前

看守所(拘置所)

判決前の身柄拘束施設です。近親者が通信するには、捜査機関の同意と公安機関の許可が必要とされています(《看守所条例》第28条)。実務上許可されないことも多く、まず施設への確認が必要です。

見分け方

「入監通知書」に「监狱」とあれば監獄、「看守所」とあれば看守所です。判決後でも、残りの刑期が短い場合は看守所に残ることがあります。

わからないとき

通知書の送り主(監獄の獄政科・総務科)に電話で確認するのが確実です。施設名と受刑者番号を伝えてください。

中国では日常会話で「刑務所」と言いますが、公文書と住所では「監獄」と書きます。封筒には必ず「監獄」と書いてください。

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根拠

法律上の根拠

通信は施設の好意ではなく、法律で認められた権利です。

《監獄法》第47条

受刑者は服役期間中、他人と通信することができる。ただし往来する手紙は監獄の検査を受けなければならない。監獄は、受刑者の矯正を妨げる内容の手紙を発見したときは、これを留め置くことができる。

《監獄法》第48条

受刑者は、規定に従い、親族・後見人と面会することができる。

《監獄法》第49条

受刑者が物品・金銭を受け取るときは、監獄の許可と検査を受けなければならない。

《看守所条例》第28条・第31条

判決前の被拘禁者は、捜査機関の同意と公安機関の許可を得て、近親者と通信・面会できる。手紙は検査され、捜査・起訴・裁判を妨げる内容があれば留め置かれる。

条文は日本語に要約したものです。原文(中国語)は各施設の公式サイトで確認できます。

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最重要

宛名の書き方

中国の住所は「大きい区分から小さい区分へ」の順に書きます。日本の住所と同じ考え方ですが、郵便番号を先頭に置く点が異なります。次の6つがそろっていないと届きません。

1〒○○○○○○
2○○省○○市○○区
3○○省○○監獄
4○監区 ○分監区
5○○○
6编号:○○○○○○○○
CHINA
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    郵便番号

    〒○○○○○○

    監獄の所在地の6桁。日本の〒7桁と混同しないでください。

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    省・市・区

    ○○省○○市○○区

    通知書に書かれた住所をそのまま写します。

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    監獄の正式名称

    ○○省○○監獄

    「刑務所」ではなく「監獄」。省名から書くのが正式な形です。

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    監区・分監区

    ○監区 ○分監区

    省略すると届かないことがあります。通知書の記載どおりに。

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    受刑者の氏名

    ○○○

    通知書の簡体字をそのまま。日本式の旧字体に直さないでください。

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    受刑者番号

    编号:○○○○○○○○

    同姓同名が多く、番号がないことが届かない最大の原因になります。

注意

  • 「刑務所」と書いてしまう — 中国の正式名称は「監獄」です。
  • 受刑者番号を省く — 届かない最大の原因です。
  • 旧字体のまま書く — 高橋→高桥、渡辺→渡边、齋藤→斋藤。簡体字に変換が必要です。
  • 郵便番号を7桁にする — 中国は6桁です。
  • 監区・分監区を書かない — 同じ監獄に同名の人がいます。
  • 英語の住所だけで送る — 中国の配達は漢字の住所で行われます。

国際郵便では、目的国名を最終行にラテン文字の大文字で書く決まりがあります(UPU の規則)。中国語の住所の下に「CHINA」と一行入れてください。差出人住所は封筒の裏面に、日本語+ローマ字で書くと安全です。

宛名を自分で書くのが不安なとき宛名の作成から中国国内からの発送まで、まとめて代行します。まずはお気軽にご相談ください。代筆・代理発送・代行受取を見る
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書いていい内容・いけない内容

手紙は監獄の担当者が読みます。「矯正を妨げる」と判断されると、本人に渡されません。返却も連絡もないことが多いため、書かないのが最も安全です。

書いてよい

  • 家族の近況(子どもの成長、学校、季節の行事)
  • 健康状態や通院の報告
  • 生活の具体的な予定、励ましの言葉
  • 日本語で書いた手紙に中国語訳を添える

書かないほうがよい

  • 事件・裁判の内容、証言の打ち合わせ
  • 上訴・申立・報道・SNS への働きかけの指示
  • 監獄や職員への不満・苦情
  • 隠語・符丁・略号(共謀と疑われやすい)
  • 金品の要求や送金の指示
  • ほかの受刑者への伝言

中国語が書けない場合は、日本語の手紙に中国語訳を添えてください。中国語以外の手紙は翻訳を求められたり、そのまま渡されないことがあります。

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同封してはいけないもの

手紙に物を入れると、手紙ごと没収されることがあります。

現金・小切手

送金は監獄指定の口座・送金システムから行います。手紙に現金を入れるのは絶対に避けてください。

薬・サプリメント

持病の薬であっても、手紙に同封して本人へ渡すことはできません。

書籍

多くの監獄は出版社・書店からの直送のみを受け付けます。

電子機器・SIM・充電器

携帯電話・メモリーカードなどは違禁品(持込禁止品)です。

たばこ・食料・衣類

「顧送物品」の手続き(事前申請・許可)が必要で、手紙に同封はできません。

《監獄法》第49条により、物品・金銭の受け取りには監獄の許可と検査が必要です。無断で同封すると、手紙全体が本人に渡らないことがあります。

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届くまでの流れと日数

発送してから本人の手に渡るまで、複数の関門があります。

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    日本から発送

    EMS か書留(追跡あり)で送ります。中国到着まで通常3〜7日です。

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    中国国内の配達

    監獄の所在地の郵便局を経由して施設へ。1〜3日です。

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    監獄での検査

    收发室(郵便室)で開封・検査されます。数日から2週間ほどかかります。

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    本人へ交付

    監区の担当者を通じて手渡されます。ここで初めて「届いた」ことになります。

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    返信

    本人が書き、監獄が検査してから発送されます。郵送費は本人の口座から引かれます。

発送から交付まで通例2〜6週間、返信はさらに1〜2か月かかることがあります。EMS の追跡は「中国に到着した」ところまでで、本人に渡ったかは分かりません。手紙の回数は監獄ごとに決められており月1〜2通程度のところが多いので、まずは1通を確実に届けることを優先してください。

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手紙以外にできること

通信以外の接点も、施設ごとの手続きを踏めば認められています。

送金(顧送款)

監獄が指定する口座や送金システムを使います。あらかじめ家族の登録が必要な場合があります。

面会

親族・後見人が対象です。パスポートと、親族関係を証明する書類(戸籍謄本・出生証明など)が必要で、中国語訳を求められることがあります。予約制の監獄が大半です。

ビデオ面会

遠方の親族向けに導入している省があります。実施状況は施設ごとに異なります。

電話(親情電話)

本人から家族へ架電できる制度です。あらかじめ家族の電話番号を登録しておく必要があります。

いずれも施設ごとに運用が異なります。渡航・送金の前に、必ず施設へ直接確認してください。

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日本語話者が間違えやすい点

日本語と中国語は漢字を共有しているぶん、かえって落とし穴があります。

旧字体のまま書いてしまう

「高橋」→「高桥」、「渡辺」→「渡边」、「齋藤」→「斋藤」、「櫻井」→「樱井」。日本の漢字はそのままでは通じません。

自分で変換してしまう

迷ったら通知書の表記をそのまま写してください。監獄の記録と一致しないと届きません。

郵便番号を7桁にする

日本の〒は7桁、中国は6桁です。

「拝啓」で始める

中国語の手紙は「○○○:」と宛名で始まり、本文、末尾に差出人名と日付(西暦)を書きます。

「様」を付ける

中国語の宛名に「様」は付けません。「先生」も避けます。

英語の住所だけで送る

中国の配達は漢字の住所で行われます。英語だけだと届かないことがあります。

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そのまま使える中国語テンプレート

○の部分を置きかえて使ってください。コピーして、そのまま印刷しても構いません。

封筒(表面)
〒○○○○○○
○○省○○市○○区
○○省○○監獄
○監区 ○分監区
○○○
编号:○○○○○○○○

CHINA

裏面に差出人(日本の住所・氏名)を書きます。国名「CHINA」は必ず最終行に。

手紙の本文
○○○:

你好。最近身体好吗?
家里一切都好,请不用担心。

(ここに本文)

天气变冷了,注意身体。
我们等你回来。

○○○
○○○○年○月○日

短く、具体的に。1枚に収めるのが安全です。

○○○:
宛名。中国語の手紙は「拝啓」ではなく「名前+:」で始めます。
你好。最近身体好吗?
こんにちは。最近、体調はいかがですか。
家里一切都好,请不用担心。
家はみんな元気です。心配しないでください。
(ここに本文)
伝えたいことを中国語で。短く、具体的に。
天气变冷了,注意身体。
寒くなりました。体に気をつけて。
我们等你回来。
帰りを待っています。
○○○ / ○○○○年○月○日
差出人の名前と日付(西暦)。
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よくある質問

中国語がまったく書けません。日本語のままで届きますか?

中国語訳を添えてください。翻訳がないと担当者が読めず、交付が遅れたり返送されたりすることがあります。翻訳を付けても、施設が翻訳を求める場合があります。

どのくらいで届きますか?

発送から本人への交付まで、通例2〜6週間です。監獄の検査期間によって変わります。

返事は来ますか?

本人の意思と郵送費の残高によります。返信はさらに1〜2か月かかることがあります。

届いたか確認できますか?

基本的にできません。EMS の追跡で「中国に到着」までは分かりますが、本人に渡ったかは追えません。施設に電話すれば確認できる場合もあります。

写真を同封してもいいですか?

写真は同封できます。ただし他の郵便物と同じく監獄の検査を受け、不適切な内容は交付されません。ネガ・フィルム・ポラロイドは避け、普通のプリントを数枚にしておくと安全です。施設によって制限が異なるため、初回は少なめにしてください。

現金を同封してもいいですか?

絶対にしないでください。送金は監獄が指定する口座・送金システムから行います。

受刑者番号がわかりません。

「入監通知書」に記載されています。見当たらない場合は、施設に氏名と生年月日で照会してください。

手紙が戻ってきた/何も届きません。

宛名の6つの要素を見直してください。監区・分監区と受刑者番号の誤りが最も多い原因です。

中国語の手紙を書いてもらえますか?

内容を日本語でお送りいただければ、簡体字の手紙と封筒の宛名を作成して発送します。下の「手紙の代筆・代理発送と代行受取」からご相談ください。

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SERVICE

手紙の代筆・代理発送と代行受取

中国語の宛名や本文を自分で用意するのが難しい場合、监信通にまとめて依頼できます。日本語で内容をお送りいただければ、簡体字の手紙と封筒を作成し、中国国内から監獄へ郵送します。返信は中国国内の住所で受け取り、スキャンしてお送りします。

なぜ「中国国内から発送・中国国内で受取」なのか

国際郵便そのものが遅いわけではありません。遅れも、届かないことも、中国に入ってからの「最後の区間」で起きます。その区間を国内郵便に置き換えるのが、この代行です。

2〜6週間

遅れも返送も、中国に入ってから起きる

海外から出すと、国際区間は数日でも、中国国内の転送・監獄の郵便室での仕分け・返送の扱いは読めません。国内発送なら、この区間が国内郵便の通常ルートに乗り、追跡番号で最後まで確認できます。

往復 3〜4週間

往復の時間が半分以下になる

手紙は片道で終わりません。返事を待つ期間まで含めると、海外から出して海外で受け取る形では往復 2〜3 か月かかることがあります。国内で出して国内で受ければ、往復 3〜4 週間が目安です。

返送1件=1〜2か月

書き間違いの代償が「1〜2か月」

受刑者番号や監区が抜けた手紙は届きません。海外から出した場合、それに気づくのは 1〜2 か月後で、しかも海外の差出人住所まで返送されないことが多い。国内発送なら数日で戻り、その日のうちに直して出し直せます。

郵送費 約1/5

長く続けるほど、費用差が効いてくる

国際 EMS は 1 通 70〜200 元程度、国内の書留は 10 元前後です。毎月 1 通なら年間で数千元の差になります(代筆料は別途)。

※ 期間は一般的な目安です。監獄の郵便室がまとめて処理するため、同じ国内発送でも 1〜2 週間の幅が出ます。代行しても、監獄内の検査・交付までの時間は短くなりません。

自分で海外から送る場合との比較

  • 監獄に届くまで

    海外から2〜6週間
    中国国内1〜2週間
  • 住所・番号の不備

    海外から1〜2か月後に判明。返送も届きにくい
    中国国内数日で返送。当日中に直して再送
  • 追跡と紛失時

    海外から国際区間と国内区間で窓口が分かれる
    中国国内国内の追跡番号で最後まで確認。紛失時は再送
  • 1通あたりの郵送費

    海外から70〜200元(EMS・重量による)
    中国国内10元前後(書留)+代筆料
  • 言語・書式

    海外から自分で翻訳。項目漏れが起きやすい
    中国国内簡体字+六要素を発送前に確認
  • 返事の受取

    海外から国際郵便を受け取れる住所が必要
    中国国内中国国内の固定住所で受取。スキャンで送付

※ 料金は 2026 年 10 月時点の一般的な水準です。実際の料金は重量・地域・内容によって変わります。

いちばんよく使われる形

代筆・代理発送

日本語の原文をお送りいただければ、簡体字に翻訳・清書し、宛名(郵便番号・監区・受刑者番号)を入れた封筒で中国国内から発送します。国際郵便を自分で出す必要はありません。

返信を待つ方に

代行受取(返信)

中国国内の受取住所を用意し、監獄からの返信を受け取ってスキャン(PDF・写真)でお送りします。原本の転送についてはご相談ください。

ご依頼・お問い合わせ

WeChat(企業微信)カスタマー

いちばん早い窓口です。日本語の原文をそのままお送りください。

メール

長い文章や写真の添付はメールが便利です。

jianxintong@bixiaozha.com

メールを送る
WeChat 公式アカウント

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QR コードから、オンラインでの手紙の作成と状況確認ができます。

料金・納期は内容と枚数によって異なります。まずはお気軽にご相談ください。※ 手紙の交付・返信を保証するものではありません。監獄の判断が優先されます。

本ページは一般的な情報提供のみを目的としており、法的助言ではありません。監獄・看守所ごとに運用が異なります。実際の取扱いは各施設の指示に従ってください。法令・公開情報は2026年10月時点で確認したものです。